児童虐待対策について

こどもの虐待に対する考え方
虐待は子供に対する重大な権利侵害であると共に、安全確保が最優先課題である事を常に意識します。

保育所に於いては地域に密着している場であり、保護者との関係も密な為、早期発見が可能である場所です。

日頃から子供の様子や体の傷など些細な事に関心をもって保育に臨みます。

又、児童虐待の防止等に関する児童虐待防止法が制定されました。

法律の中では、第5条の児童虐待の早期発見等として、「児童福祉施設職員は児童虐待の早期発見に努めなければならない」と努力義務が課せられています。

いつもと違うという気づきが「子どもを守る」ことにつながります。

でも、虐待の背景にはお母様を追い詰める背景があり、お母様の「誰か私を助けて・・支えて・・」という心の叫びを見逃してはいけません。

お母様の様子も「最近おかしいね」に敏感に施設長、保育士が気づかなければ防げません。

自分の育児経験からも、自分が仕事や様々な環境に追い詰められると子供にあたりました。
一度子供を叩いてしまうとそれが当たり前に感じてきます。

私は「お母さんのおめめは鬼のおめめ。こんなおめめ。こわいこわい」と3歳の息子が私の真似をして目を吊り上げて言った言葉で歯止めがかかりました。

そんな些細な気づきを追い詰められた環境にいるお母様方に日々与えていきます。

追い詰められるお母様が全ての原因ではなく、そのお母様を追い詰める環境と支えてくださる人がいない環境。そして相談してみる人がいない環境が原因です。

日頃から気軽に相談出来る雰囲気作り・しゃべりかけられる保育士・施設長になる事に努めます。
こどもの虐待の対応策等
「いつもと違う」「どうしてあんなところに傷が・・・」「十分に世話をしてもらっていないみたい」などと感じたら、そのことを必ず一緒に仕事をしている保育士や上司に伝え、同じように感じていたり、その他にも気になる現状を把握している事がないか話し合います。

記録を取るとともに必要に応じ、家庭環境や保護者の心理状態、園児の様子を、他の職員とともに注意深く観察し、方針を決定し市町村へ連絡することが必要となってきます。

施設長がお母様に声をかけアプローチをし、カウンセリングへ導きます。

少しでもお母様の心に近づき、寄り添い何に追い詰められているのかを聞き出します。

福祉機関や児童相談所など外部の機関と連絡をとり、情報や考え方を共有し対応していきます。

保護者とのトラブルを恐れず子供の利益を優先します。